【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第14章 ついに暴露。
セリシアside
はっきり言って、驚いた。
私のことなのに、私は知らなくて、自分のことじゃないのに私以上に知っていることに。
「・・・セリシア。」
「へ!?」
急に呼ばれて驚く。
「お前、ペンダント持ってるか?」
「あ・・・うん。」
デアルが言ったペンダント。
それは、きっとアレのことだ。
国が滅んだ時もわたしと共に貿易練習で免れた。
持ってたもののほとんどを売ったけど、それだけは売らなかった。
親がくれた大切なもの。
「これだね・・・。」
もちろん、今だってつけてる。
鎖の長さの関係もあって、服の中に入れてる。
「お前は、それがどういう意味の物か知ってるか?」
「どうって・・・。親がくれた唯一の物・・・だけど。」
違ったの?
「まあ、違わないことはない。でもそれ、本当の意味は違うんだ。」