【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第14章 ついに暴露。
セリシアside
「皆さんは?ご存知ありませんか?」
そう言って周りのみんなを見渡す。
「ないわねー・・・。」
「うーん。きかないかなぁ?」
「同じく。」
「はぁ・・・。」
「特にねえな。」
「私も同じです。」
「ないな。」
ヤム姉、ピス姉、ドラコーンさん、マスルールさん、シャルルカンさん、スパルトスさん、ヒナホホさんの順で口々に似た言葉を発する。
でも、ただ一人、あの人だけは違った。
「・・・心当たりがあります。」
ジャーファルさんだ。
あたってほしくはない、だが多分あたるだろう。
そんな複雑な顔が現れている。
「・・・ですか。」
「はい・・・。」
わー、なんかうんざりした感じの顔。
「なんだなんだ?はやく教えてくれ。」
わかんないのかよ、王様・・・。
どんだけ口に出しにくい話か、分かってほしいよ・・・。