【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第14章 ついに暴露。
セリシアside
「いいですよ・・・。先に聞きますが、ご自身にどんな噂があるかご存知ですか?」
「いくらか予想はつく。」
「そうですよね。では、言ってあげます。」
ゴホン、とデアルは咳払いをする。
・・・あれ、シロナの性格入った??
「金属器を複数持つ数少ない人間。シンドリア王国の王様。若いのに強い人。」
一気に言った。
「まあ、多いのはこれらですね。他にもまあありますけど、覚えてないのがほとんどで…。」
「ほう・・・。」
まあ、そうだろうというような態度のシンドバッドさん。
「俺はこれらのうわさを聞いて、偉大な人、と言うのはわかりました。ただまあ、どうせ表の顔でしかないのだろうと半ば半疑でいました。」
すると、デアルは少し言うべきか迷ったような顔をした。
「噂は、もう一種類ありまして・・・。ご存知…でしょうか・・??」
なんとも気まずそうな顔。
私はここに来る前のうわさを一通り聞いたから・・・。
あ、ちなみに聞いたのは、旅をしながら商店街のおばちゃんたちに聞いたんで。
まあ、だから思い浮かぶんだよね。
…確かに気まずい顔にもなるな。
「他に?うーん・・・。」
「思い浮かばないですよね・・・。」