【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第14章 ついに暴露。
(現実)
「で、その結果がこれです。」
『いやー、本当に呪文が10歳に足らない子供につかえるとは知らなかった。呪術は15でようやく簡易なものが使えるはずだったのだが。あの憑りつきの呪文は30代近くでもギリギリのはず。』
「けっきょくは念じる強さだった、ってことじゃないか?」
『どうだか。我もそんなにくわしくないしねぇ・・・。』
「まあ、簡単にいうのであれば、俺は呪術といわれる、魔法とは別系統の物を使ってシロナを憑りつかせました。・・・呪術っていうのは、魔力やルフの力を必要としないものです。呪いとか、祈祷とか、そういうものです。」
『一応言うなら、デアルは稀にみる逸材といっていいだろ。憎たらしいが最初に封じ込めたケレスも呪術の使い手だった。あいつも逸材だったか?』
「まあ、そういうわけです。」
『もう少し呪術について言っておくと、知っている人はごくわずかのものだ。スノーウェルの家系のやつは代々受け継いでいる。』
「あー、ちなみにいうと、何で私が庭園に入っただけでシロナの封印が解けたかってのも、呪術に関係するらしいです・・・。」
『セリシアの場合は、ちょっと特殊だ。こいつの家の女系には、そういう力を継いでいるのだ。詳細は知らん。』