【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第14章 ついに暴露。
セリシアside
「ってかんじです。そのあとは、デアルを先頭にして、色々な人たちが続いてきました。兵士、メイド、王。」
どたどたといえる、大きな足音を立てて、きたっけ。
「みんな、恐怖の顔をしてた。一刻も早く封印しなおさなきゃーってかんじの。」
「でも俺たちは、妖精を封印する術なんてもってなくて。」
あれは大変だったなあ…。
だれも何もできないんだもん。
どうすればいいかなんてわからないし、死を待つのみだと誰もが思っただろうね。
「それで、俺たちが妖精の近くに行くと、はじかれるような感じでそれ以上は近づけなくて。」
『でもさ、あの時あんな感じになるなんて我も思ってなかったんだよー?』
「やー、私だってああなるとは思わなかったし。」
「だよな。俺もそう思った。お前がデアルを説き伏せるなんてな。そして、勉強が大切だとすっげえ思った瞬間。」
『あれはお前らの連係プレイだろ。我だって油断してたんだぞ。セリシアとデアルのことは知ってたけど、子どもだしって油断してた。』