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【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第14章 ついに暴露。


セリシアside   
(セリシアの心で思ってることはデアルの魔法によってわかるようになってます。)


『そうだったな。セリシア。お主のことは一応知っている。』

「え・・・?何で、知ってるんです…??」

『我を封印したのはケレスといったやつなんだが、封印が甘かったんだろうな。肉体は封印されたが、精神だけは自由にいられた。まあ、距離に限りはあったがな。ああ、今は少し頭が寝ぼけてるんだ。久しぶりの目覚めだ。』

「・・・ところで、あなたは一体…??」

『・・・お主、ケレスの日記、読んだことあるだろう。」

「そりゃ、読みましたけど…。・・・え、妖精・・・??」

妖精と言うには、びっくり以外の何もなかった。
だって、妖精にしては態度がでかい気もしたし、何よりこんなに威圧するものなのか、と思ったからだ。

『・・・なんか思い出したらいらっとした。まあいい。ケレスも哀れだな。子の孫に解かれるとは。』

「えーと・・・?」

『・・・?ああ、自己紹介しろと言うのか。まあいい。今は機嫌がいいからな。我は雪の妖精、スノーフェアリー。この国のできる何百年も前からこの地にいる。』

「・・・名前は?」

『・・・名前?人に呼ばれることもなかったし、ない。』

「じゃ、私がつけてあげるよ!」

無邪気な私は馬鹿なのか、この妖精の放つ威圧を気にしせずに早速親しそうに話しかけていた。

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