第14章 ついに暴露。

セリシアside


再現っていっても、完璧じゃないけどね。

『おい、そこのお前。』

シロナはわたしを指さして言う。

『我の声、聞こえているか？何と言っているかわからないのか？反応しろ。』

大分厳しい声で、命令するように言う。
どことなく威厳が満ち溢れ、態度は一国の王と言えた。

「きこえてます・・・。」

『紛らわしいやつだな。言語が違うのかと一瞬疑ったじゃないか。まあいい。』

そういうと、シロナは辺りを見渡して、自分の体を隅々見て、わたしを見て、言った。

『お前が、我の封印を解いたのだな？』

もちろん、唖然とした。
封印なんて言われてもわからないし。

「私、何にもしてないんですけど…ただ、その庭園に入っただけで…。」

『…あきれる。その行為は封印を解く元のはずだぞ？まあ、お前の魔力が原因だと言えるが。』

「入っただけなのに、封印が解かれるなんて…。」

『そういうものだ。まあいい。我はこうして復活できたのだからな。礼を言ってやろう。お前、名を何と言ったかな？？』

「セリシア・・・。セリシア・スノーウェル。」