【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第14章 ついに暴露。
デアルside
「
魔法海賊と国内スパイの共同によるのっとりの事件・・・。
ま、そういうことです。
キユノ王国の結構重要な地位の数名が、海賊のスパイだったのです。
ひそかに手引きをし、海賊を警戒心失くして国に入れてしまったのです。
そして、王宮に入れてしまい・・・。
海賊は本性を現しました。
ひどい話です。
信用していた部下に裏切られ、俺たちの父親はショックでした。
もちろん、かなりの人数の海賊に、突然の襲撃には簡単に対応できません。
しかも、魔法使いの集まった海賊たちで…。
町の混乱は、想像を絶するものです。
王は、泣きながら、覚悟を決めました・・・。
海賊軍、そして反逆者を重罪として死刑するということを…。
キユノ国は、死刑は絶対にないと言われているような国でしたが、王の泣きながらの声は関係ないというものでした。
手始めに、先代の王、つまり俺らのおじいさんに国のバリアを貼らせました。
そのバリアと言うか、結界と言うか…。
それは、その中では魔法の力を無効化するという大変な大技でした・・・。
兵士たちは、魔法が全く使えなくなって慌てる海賊軍を次々と倒していきました。
事件が片付いたのは、1時間ほど後の時間です。
もちろん、そんな莫大な結界を何人かとはいえ、張るのはつらい過ぎること…。
先代の王を含め、信頼なる魔導師、数十名を失くしました…。
もちろん、王は莫大なショックを受けました・・・。
」