【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第14章 ついに暴露。
デアルside
「
俺とセリシアは、今は亡き王国…。
キユノ王国で産まれました。
キユノ王国とは、北の本当に北にある孤島です。
雪国なんで、1年中雪が降ってましたね。
一応地図にも載ってますけど、貿易はほとんどやりませんでしたし、行ってもほんの2~3国のみで、あまり人に知られた国ではありませんでしたね。
そのキユノ王国に、俺は19年前に産まれました。
キユノ王国、第4代目第一皇子として。
親が魔法使いってのも少しは影響したのかな。
魔法使いです。
俺は生まれた時からすでに魔法が好きだったらしいです。
物心ついた時には魔法が好きでたまらないような子どもでした。
親に教えてもらったり、付き人の魔導師に教わったりしてました。
そしてその3年後、かな。
セリシアが産まれました。
もう、お判りでしょう。
セリシアは、キユノ王国第4代目第1皇女として。
もちろんというか、なんというかで・・・魔法使いでした。
でも、セリシアが魔法に興味を持つことはありませんでした。
というか、セリシアは魔法に興味を持つことを禁じられた、といっても過言ではないでしょう・・・。
セリシアの産まれたその1か月後、キユノ王国はその後を変えるような、国にとって大変な事件が起こったのです・・・。
」