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【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第13章 宴でのハプニング


ジャーファルside


「・・・ほー・・・。」

話をすっかり聞くと、どことなく威圧感をだしながら立つように促した。
また威圧されてはらちが明かないのでとりあえず立つことにした。

「殴るなら、殴ってください。蹴ってもいいです。」

彼女に勝手にキスされたんだ。
怒って当然だろう。
目をつぶる。
さあ、どっちがくる・・・??
しかし、何も飛んでこない。
目を開けると、デアルさんは何か考えるようなしぐさをした。

「・・・。」

「あの、デアルさん??」

「あ、すみません。ちょっと、待っていただけますか?」

「あ、はい。」

すると、デアルさんは背を向けて・・・。
咳ばらいをした。
肩が少し小刻みに震えてる気もしたが・・・?
あれは、怒りに耐えている…とかだろうか??
だとしたら、申し訳なさすぎる。
怒ってもいいし、殴ってもいい。
しかし、そんなことにはならなかった・・・。
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