【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第13章 宴でのハプニング
その頃、シンドバットとデアルは違うところで少し話をしていた。
(まあ、余談です。)
「デアル。そろそろ時間が取れそうだよ。」
シンドバットはたまたま途中であったデアルとその場で話した。
「本当ですか。わざわざすみません。」
「いやいや。時間を作ったのはかなりねじ込んだってだけだしな。まあ、多分アイツには怒られるけど…。」
「…アイツ??」
「あ、なんでもない。こっちの話だ。ところでだが、デアル。聞きたいことがある。」
「なんでしょう?」
そう言いながら、デアルは周りに気を巡らせた。
どんな話をするかわからなかったからだ。
幸い、近くに人はいなさそうだった。
「・・・君は、魔導師・・・だよね?」
「?そうですが。」
「セリシアは・・・魔導師かい??」
「・・・。どうしてそう聞くのですか?」
「彼女、ボルグをつかったらしい。部下がそういっていた。彼女は、剣士ではないのか、聞きたくなってだな。」
「・・・本人に聞いた方が早い気もしますけど、まあいいです。セリシアは、魔導師ですよ。もっとも、剣士として過ごしてるようですけど。詳細は今度話しますよ。」
「・・・そうか。すまないな、貴重な時間を話にさせてもらって。」
「いえ、お互いですから。」