【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第13章 宴でのハプニング
ジャーファルside
「やーはうはん・・・。」
聞き覚えのある声がしてその方向を見る。
と、すぐにその人はもたれかかってきた。
「セリシア・・・さん??」
「あははー・・・。」
・・・え?
酔ってる??
口がうまく回ってないのか、すごいおかしく聞こえる。
「いま、呼びました?」
「うん、呼んだよぉ・・・。」
多分ジャーファルさんって呼んだんだろうけど・・・。
全く聞き取れなかった。
「っていうか、セリシアさん?どうしました??」
「えー?どーもしてないよーぉ?」
絶対どうもないわけがない。
・・・ん??
お酒のにおい・・・?
「飲みました??」
それに対する返答はない。
「うにゃはぁ・・・。」
・・・。
可愛い…。
思いっきり酔ってるのだろう。
顔が程よく火照っている。
眼もとろんとしている。
無防備な彼女は、いつもと雰囲気が違って、それがそれで可愛く思えた。