【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第13章 宴でのハプニング
ジャーファルside
「ふー・・・。」
セリシアさんって、未成年ですよね。
つまり、飲まされたと考えるのが妥当でしょうか。
・・・シャルルカンしかいませんね。
シンとはさっきまで話してたのですから。
「大丈夫ですか、セリシアさん?」
「ふへー??」
ああ、だめだ。
理性がぶっ飛びそうだ・・・。
「おい、ジャーファル。」
「何ですか、シン??」
「お前、顔赤いけど、酒飲んだ??」
「飲んでません!!」
「ふーん・・・。ま、熱さましに水でも飲んだらどうだ??おい、水を持ってきてくれ。」
そう言って女中に話しかけるシン。
「あ、すみません・・・。」
女中は素早く持ってきた。
断るわけにもいかないので、まあ水ならと飲む・・・。
「ほーれ!引っかかった!!」
・・・は??
「ジャーファル、それは水じゃなくて酒だ!!」
・・・はぁ???
シンが叫ぶのが少し遠くに聞こえ始めた。
わ、お酒は弱いのに・・・。
意識が、薄れていった・・・。