【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第13章 宴でのハプニング
ジャーファルside
「シン!!あなた禁酒中でしょう!」
もうすでに飲んでいるのだが、注意するに越したことはないと思い声をかける。
「はー?いいじゃないか、謝肉祭の時ぐらい。」
「よくない!」
いつも飲んでるのだから、謝肉祭がどうとかなんてない。
「まったく・・・。」
「お前も飲めよぉ・・・」
「飲みません。」
もともとお酒は弱い方なのだ。
それに、シンとシャルルカンのおかげで酒のにおいにいい思い出はない。
「まったく・・・。また手を出すなんてことだけはしないで下さいね!?」
「あー、そうだな」
この馬鹿王が・・・!
もうすでに出来上がってるってどういう状況だよ!
底知れぬ怒りがわいてくる。
だが、深呼吸してどうにかとどめた。
「たまには飲めばいいのに・・・。」
シンは再度言うが、耳にしてられない。