【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第13章 宴でのハプニング
セリシアside
「ちょ、酒臭いですって!!」
突き放すようにして離れる。
どんだけ飲んだんだ、この人。
「あ~?いいじゃねえか、宴なんだからよぉ。」
「っていうか、あれ?」
シャルルカンさんって今禁酒中じゃなかったっけ。
あれ、そういえばシンドバットさんも・・・。
んー??
「宴なら禁酒って解かれるの??」
「あったりまえよぉ!!」
へー・・・。
ジャーファルさんが許すとは思えないけど、まあいいか・・・。
「それよりよ、セリシアも飲めよ!」
「ぐ!」
かなり素早い動きで私の方に思いっきり乗っかる。
成人男性って結構重いんですけど!?
いやまあ、別に担げなくはないし一瞬だけだったけど。
「ほれほれ!!」
かなり出来上がっちゃってるなあ、とか思いながら考える。
・・・今、目の前にあるこれって??
「ごほっ!!!」
気が付いた時にはもう遅く、シャルルカンさんに何かを飲まされていた・・・。
何だこれ。
まずくね??
飲んだことないもので・・・。
あ・・・なんか頭がまわんない・・・。
ふらふら・・・して・・・きた・・・。