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【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第13章 宴でのハプニング


セリシアside


「はー。宴って、こういうことだったんだ・・・。」

「はい。謝肉祭とも言いますが。」

けっきょくは宴だと思うけど。
まあ、どっちも同じようなもんだと思う。

「てっきり不定期にやってるのかと。南海生物がでたらやってたんだね・・・。」

「はい、そうですよ。不定期には不定期ですが…。まあ、いつやることになるかは南海生物次第です。」

はー。
それで住民が全く怖がった顔をしないわけだ。
むしろ嬉しそうだったしね。

「ところで・・・。その服装。」

「ん??・・・ああ、これ。」

けっきょくまた着替えたのだ。
宴に地味なあの服じゃつまらないから着替えてって言うヤム姉の要望により。

「へへ。今日の夜明けと一緒。髪はさすがにツインテールだ
けど。」

髪を下すのはじゃまだし恥ずかしいからしない。
かわりに、帽子はとってあるけど。

「ど?似合う??」

ちょっとばかしふざけて聞いてみる。

「ええ、似合ってますよ。」

なんか、まっすぐこっちを見て笑顔で答えてくれたんだけど…。
わ、なんか無性に恥ずかしい・・・。

「あ、ありがとう!」

急いで顔をそらす。
何だろう…。
ジャーファルさんに褒められたのが、こんなにも嬉しいなんて・・・。
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