【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第13章 宴でのハプニング
セリシアside
「南海生物がでたぞー!!!」
その声が聞こえてきたのはお昼過ぎ。
私とデアルの秘密を言うのにも、時間を取らなきゃいけないから、たまってる仕事をある程度片付けるまでは無理ってことになった。
それで、けっきょく今日はいつも道理過ごすことになったわけだけど…。
「南海生物??」
どこかで聞いた気はするんだけど・・・。
何だっけ。
どこで聞いたんだっけ?
「行きましょう、セリシアさん。」
「行くってどこに??」
「ついてきてくださればわかりますよ。」
うーん・・・。
まあ、ついてけばいいか。
「今日は・・・。ああ、私でしたね。」
移動しながら独り言をいうジャーファルさん。
っていうか、今日は私ってどういう意味なんだろ??
「おお、きたか。」
「少し遅かったですかね?」
「いや、大丈夫だ。」
シンドバットさんとジャーファルさんの会話は、全く何の話をしているかわからなかった。
でも、そんなことは結構どうでもよかった・・・。
「な、なんですかあれ!!」
そこには、巨大な何かがいたんだもん・・・。
見たことのないサイズのでかい、何かが・・・。