【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第12章 信用問題。
セリシアside
「おはようございます・・・。」
服をいつものに着替えて、髪を今度は結って帽子に入れて食堂に行った。
そしてけっこうすぐに寝ぼけた感じのデアルがやってきた。
シンドバットさんと一緒だ。
「あ、すいません!部屋に迎えに行くの忘れてました・・・。」
ジャーファルさんは急に立って詫びる。
そうか、デアルってまだ覚えてるかわかんないから、迎えに行くのか。
「あ、いえ。気にしないでください。」
みんなが座って食事を始める。
いつ食べても、食事はおいしい。
「セリシア、俺は決めたよ。」
食事がいくらか終わった時、デアルが声をかけてきた。
「何を??」
「何をって・・・。信用、することにした。」
信用・・・。
あ、それか!!
「本当!?」
「ああ。まあ、近いうちに話そうと思う。一応シンドバッドさんには近いうちに場を用意してもらうように頼んである。」
「そっかそっか。」
嬉しい。
ホント、素直に嬉しいよ。