【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第12章 信用問題。
デアルside
『・・・わざわざつけて、どーゆーつもり??ふぁぁ。』
「ん・・・。」
部屋の近くでなんだか人の気配がして、つけてみたらこれだ…。
気配の元はセリシアとジャーファルさん。
今はすでに自分の部屋だけど。
シロナは眠そうだ。
「なんで二人とも気配消すのかなー…。」
気配は消せても、気は完全に消すことはできない。
完全に消えなければ、俺もセリシアも周囲なら気づくことができる。
・・・セリシアは気を察知するのを忘れがちだけど。
まあだから、起きてたから気づけたんだけど…。
『まー、セリシア殿は珍しい格好してたしね。髪を下すのは彼女にとってかなり恥ずかしいらしいのに。』
「まあ、ジャーファルさんは人を起こさないようにしてたしな・・・。」
かといって、別に気配も消さなくていいのに。
『まあ、なんでもいいじゃん。デアル、決めたんだろ??』
「まあ、な・・・。」
会話は全部聴いた。
それが本当なら・・・。
「信用できそうだ。」