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【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第12章 信用問題。


セリシアside


「それに、セリシアさんがちゃんと話せるきっかけになったらって思ったのもありますし・・・。」

「ちゃんと話すって・・・。」

話ながら、ぴんときた。
きっと秘密のことだよね。
私とデアルの。

「ご、ごめんなさい・・・。」

「いえ、気にしないでください。私だって、おそらく八人将のみなさんも詳細なんてなんにも言ってないでしょうから。」

「そういえば、たしかに・・・。」

私、みんなのこと何にも知らないんだよね。
どんな過去だったとかはもちろん、趣味も得意なことも…。
まあ多分ヤム姉の趣味と得意なことは魔法で、シャルルカンさんの得意は剣だろうけど・・・。

「私たちも、話した方がいいんですかね??」

「そんな・・・。いいですよ、別に。それを知って何かが変わるともあんまり思いませんし。」

私が言った今の一言は、きれいごとだ。
自分で隠してるのは、何かが変わるのが怖いからだ。
デアルはまだ話さない方がいいとか何とか言ってるけど…。
私の本心は、話したいけどそれが怖いんだ。
臆病だな・・・。

「それもそうですね。」

暗い考えもその一言で簡単に消し飛んでしまう。
ああ、ジャーファルさんってすごい人だな…。
さ、仕事に励もう!!!
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