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【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第12章 信用問題。


セリシアside


「・・・ジャーファルさん、これって・・・??」

渡された資料には、明らかにいつもと違うところがあった。

「どうしました??」

「これ・・・。文官に通しましたか??」

「ああ、そうでしたね・・・。セリシアさんには初めての経験になりますか。」

いつもは文官の字が入っている資料・・・。
今日は全く入っていない。
ホントに、何にも。

「それらの資料は…。特別なものになります。」

「特別??」

「はい。信頼している文官にも答えられそうにないものや、秘密にしておきたいもの。・・・たまにシンの馬鹿話もありますが。」

ば、馬鹿話ってなに??

「ああ、気にしないでください。・・・で、それらのものは、シンや私、八人将あたりでしか扱いません。」

「あ、扱いませんって・・・。それ、私がやっちゃだめじゃないですか!?」

「良いですよ、セリシアさんなら。」

「・・・は??」

「シンにも快くOKをもらってますし。それに、まあセリシアさんが裏切ったら多分簡単に消し炭・・・。」

消し炭…。
それを笑ってあっさり言うジャーファルさんが怖いんだけど・・・。
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