【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第12章 信用問題。
セリシアside
まだ、辺りは暗い。
変な時間に目が覚めたようだ。
けっきょくあの後、泣き寝入りしてしまった・・・。
ああ、そういえば、久しぶりに泣いたっけ。
「んー・・・。」
泣いたからと言って、目がはれるタイプの人間じゃないから、その辺の悩みは一切ない。
眼も充血してないし。
きっと泣いたことには気が付かないだろう。
「ってか、今何時…。」
部屋の時計を見る。
時刻はまだ4時前。
「…もう一眠りしよ・・・。」
けど、なかなか寝れない。
ああ、昨日は早かったからな。
ぜんぜん眠くない。
「何しよ…。」
とくに一人で遊べるものは部屋にはないし・・・。
んー。
「あ、そうだ。」
とりあえず服を着替える。
いつもの服。
そして、髪を…。
・・・。
やっぱり、変えよう。