【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第12章 信用問題。
セリシアside
朝になった。
私は基本の睡眠時間が短いから、朝もちゃんと起きれる。
「んー・・・。体もなんともない、か・・・。」
昨日デアルが言っていたばてて風邪っていうのは本当のこと。
だから実は今日の体調を心配してたけど…。
けだるくもないし、頭痛もしない。
どこかが痛いとかもないから、今回はまあ大丈夫って言えるかな。
「ふあーぁ・・・。」
目覚めてるけど、あくびはでる。
そう言えば、裁縫、昨日やってないな・・・。
机の上に出しっぱなしの裁縫セットを見る。
早いうちに仕上げておこう・・・。
「んー、今日何にしよう。」
服を選びに取り掛かる。
そういえば、あの黒い服けっきょく一回もきてないんだよな。
たまには着ようか・・・?
「ま、いいか。」
けっきょくいつもと同じような服にする。
まだ早い気がするけど、もう行こうか・・・。
そう思ってドアを開けて出る・・・と。
「あ・・・。」
「へ??」
声が聞こえてそっちを見ると、ジャーファルさんがいた。
朝とかは気配を感じ取りにくくって、だれがいるとかわからないんだよね。
よほど気配が濃い人ならわかるけど。