【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第12章 信用問題。
セリシアside
「シン、お呼びでしょうか??」
シンドバットさんの部屋に行き、尋ねる。
「ああ。まあ、入れ。人払いはすでにしてあるから。」
「はあ・・・。」
「で、話だけどさ・・・。お前、魔導師なのか??」
やっぱり、その話か。
だまってたんだし、言わなきゃだめだよねっておもってはいたんだけども。
「あー・・・。はい。」
もうボルグ見せちゃったんだし、黙ってられないのはわかってる。
言い逃れもできそうにないし。
「なんで・・・黙ってたんだ??」
「だって私、魔法なんて2つしかできないし。それに、魔法は嫌われてる国だってありますし・・・。」
「だが、ヤムライハは堂々と使っているだろう??」
「やー、言うタイミングがわからなくって。・・・すいません。」
本当は、それだけじゃない。
魔法には、嬉しくない思い出があるから。
それはまあ、話がややこしいからいつかにしようと思う。
「まあいいが・・・。」
「あの、シンドバットさん。」
「ん??」
「多分近いうちに、私の秘密、すべて話します。っていうか、私は文才ないのでデアルがしてくれますけど。」
私ってほんと文才ないんだもん。
それに、多分デアルはシロナのことも話す気だろう。
その辺、私よく知らないんだよねー。