【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第11章 シロナ、デアル、秘密。
ジャーファルside
「3つ目ですが・・・。」
「まだあんのか?」
「あと二つですが。」
「・・・で??」
あからさまに、めんどくさくなっているだろうな。
何なら今年一年禁酒にしてやろうか・・・。
「あのデアルという男のことです。」
「ああ、セリシアの・・・連れの。」
「まあ、知り合いでしたしね。」
「彼がどうかしたのか??」
「実は・・・。船周辺の海を凍らせたのは彼なんだそうで…。・・・。シン、そう言えばあなた、いなかったですもんね。知らないですか。」
忘れていた。
つい、この男がそれを見たかのように話してしまいましたね。
このおとこは見てませんでした。
酒に酔うという馬鹿なことをして・・・。
「海賊と戦うにつれて、とあることにより海賊軍が撤退していったのですよ。それは次の話題で。それで、逃げられると思いながらも、船の方に行ったのですが、周辺の海が凍っていたのです。ヤムライハではなく、あのデアルという男がやったようです。」
「・・・海を??」
「はい。船の周りとはいえ、どうやらかなり厚い氷のようで。まだ解けてないようですので、あとで見に行かれてはどうですか??そこだけ涼しいですよ。」