【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第11章 シロナ、デアル、秘密。
ジャーファルside
「次にですが・・・。なぜ、海賊がヤムライハの結界に引っかからなかったのでしょう?」
ヤムライハの防御結界は、敵を識別して侵入を阻むもの・・・。
海賊がそれに引っかからずに進入されたことによって、突然の事態となったわけだが・・・。
「それは、そうだな・・・。」
これがわからなければ、もしかしたら以降、同じ過ちをするかもしれない。
結界が壊されたのであれば、ヤムライハは気づくであろう。
なのに、何も伝えてこなかった・・・。
本人も驚いていたぐらいだ。
「壊されたわけではないようですが・・・。」
「うーん・・・。海賊軍に聞いてみるしかなさそうだな。」
「はたして答えてくれるでしょうか?」
「難しいだろうが、やってみるさ。おそらくヤムライハはすでに結界のことについて調べ始めているだろう?それもきいてみないとな。」
確かに、帰ってくるやすぐ、部屋にこもっていたな・・・。
「そうですね・・・。」