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【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第11章 シロナ、デアル、秘密。


ジャーファルside


「お呼びでしょうか、シン。」

セリシアさんに教えてもらい、なんだか変な気持ちをしながらシンのいるところへ向かった。

「ああ。海賊軍のことだ。」

「何か、分かりましたか??」

「いや・・・。人数が人数だからか、全員は聞けてない。だが、ほとんどのやつは雇われ海賊のようだ。」

「雇われ・・・。」

つまり、何の関係もない人たちを、お金か何かでつって海賊にさせたってことだろう。
それで、あんなに人数がいたわけだ。

「その先はみんなだんまりなのだが、ひとり、おかしなことを口走ったやつがいたんだ・・・。」

「おかしなこと??」

「俺はウィリランデのためにやったんだ。」

「ウィリランデ??」

「そのあとは何を聞いてもだんまりだそうだ。」

「ウィリランデ・・・。調べてみましょうか。」

「頼む。」

ウィリランデ…。
そういう国があったような気がする。
だが、ここの近くではない。
かなり遠いと思うが・・・。
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