【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第4章 誤解でした。
セリシアside
次起きた時には、なぜか少し怒られる羽目になった。
「セリシアさん、検査結果から発表させていただきますね。」
という少し怒った感じのジャーファルさん。
辺りが暗くなったらしく、さっきはついていなかった灯りがついている。
寝てる間にシンドバッドさんは持ち場に戻ったらしい。
この部屋にはボクとジャーファルさんの二人だけだ。
「空腹と疲労からくる眠気が重なって倒れたようです。」
「でしょうね。」
即答。
「でしょうねって、早く言ってくださいよ!」
いや、何とも言おうとしたじゃないか。
それを遮ったのはそっちだろう!!
なんでボクが怒られなきゃいけないんだ!?
「まあ、無事でよかったです。・・・起き上がれますか?」
そういうと、起き上がって見せた。
・・・お腹鳴りそうなんだけど。
でも女子としてそれは恥ずかしすぎる。
・・・この人は男だと考えてるらしいけども。
「行きますよ。」
どこに、と思いながらも、ついていくことにした。