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【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第11章 シロナ、デアル、秘密。


セリシアside


「デアル、ちょっとこっち・・・。」

ジャーファルさんも簡単に自己紹介をしたのだけど・・・。
今のデアルの紹介に不審点がひとつ見つかったので、聞くことにする。
一応、ジャーファルさんには気づかれないように。

「ん??」

こそっと小さい声で。

「デアル、私の兄だって言わないの?」

デアルは私の兄だ。
年は3つしか離れてない。
あんまり似てるとは言われないけど、それは父親にか母親にかの違い。
血だって同じだ。

「いいよいいよ。えーと、ジャーファルさん?あの人なんか面白いから。」

「はあ??」

わけわかんない。
でも、デアルはメッチャ楽しそうに笑ってる。

「ああ、そうだ。俺が兄だってこと、ばらすなよ??」

「は?でも、王様には言ってあるけど・・・。」

「んー、じゃあ王だけで!口止めしといてくんない??」

そりゃするけど・・・。
あーもー、めんどくさいな。
デアルは2重人格なのかと疑うくらいに性格がおかしい時がある。
冷静なときと、馬鹿みたいにはしゃぐとき。
まあつまり、テンションあがるとおかしくなる人。
基本的には冷静なんだけどね。
いつどんな感じかは私にもわかんない。
・・・もちろんデアルはただ一人なわけだけどね・・・。
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