【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第11章 シロナ、デアル、秘密。
ジャーファルside
兵士に呼ばれて、海賊を全員連行したと知らせを聞いた。
「ありがとうございます。」
そして、さあ帰ろうとセリシアに言おうとするが・・・。
「??」
セリシアさんの隣に・・・。
誰かがいる。
知っている人ではなさそうですね。
「久しぶり、デアル。」
すこし近づいて聞こえたのはそれ。
なんだか、すごい親しい関係のように見える。
すごい、笑顔で…。
まるで、入るすきなどないと言われてるような…。
何だろう・・・。
すごい、胸の方が窮屈だ。
変な感じだ…。
「あ、ジャーファルさん!紹介しますよ!この人が海を凍らせた人で、私の」
その先は、遮られた。
「デアルと言います。」
そして耳元に来て小さく言った。
まさか、と思った。
「セリシアとは親しくしてますので。」
ほら、胸が苦しい。
彼は、セリシアさんの彼氏なんだ・・・。
ああ、なんなんだろう、この苦しみは・・・。
どんな時も感じたことのない苦しさ。
いったい、どうしたというのだろう・・・。