【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第11章 シロナ、デアル、秘密。
セリシアside
―――近いうちにおぬしのとこに行くよ。待っててくんない??―――
・・・あれ。
―――2~3日の間には行けると思うけど―――
まさか・・・。
もう一度氷を見る。
ここは崖になってるところだから、みをのりださないといけないけど、今は関係ない。
「どうしました??」
私の突然の行動に気づいてか、ジャーファルさんが声をかけてくれた。
「もしかしたら、この氷のどこかに三角形と逆三角形を組み合わせたマークがあるかもしれなくて・・・!!」
「六芒星ですか??」
「はい!」
これがあの人がやったことだとすれば、あのマークがあるはず…。
「・・・それって、この氷のすこしへこんでるやつですか??」
「え??」
「ほら・・・。もっと広く見てください。」
「あ・・・。」
本当だ。
この氷全体で、マークが作られてるんだ。
六芒星を丸く囲った形になってる・・・。