【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第11章 シロナ、デアル、秘密。
セリシアside
「誰がこんなことを…。」
いくら船の周りだけとはいえ、分厚く氷を張るのは難しいはず。
第一、島国で暖かいこの国で凍らせるのは・・・。
「ヤム姉じゃないんですか??」
ヤム姉は優秀な魔導師だって聞いたし、言ってたけど。
「いえ、ヤムライハではありませんでした。」
既に確認済みか。
「それで、セリシアさん・・・。魔導師のようですから、もしかしてと思ったんですが・・・。」
「いえ、私ではないです・・・。」
さっきの光の正体はこれだったのか・・・。
冷気もこのせいだ。
いったいになにが・・・。
「まあ、なんにせよ海賊軍をとらえられたので良いのですが…。」
ホントだ。
援軍として駆けつけた軍に連れられてる。
「それにしても、いったい誰が・・・。」