【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第11章 シロナ、デアル、秘密。
ジャーファルside
海賊軍は逃げる。
だが、逃がすわけにもいかず、逃げ切れるわけでもなく。
「セイッ!!」
近い敵を倒していく。
それでも、どんどん退いていく。
いったいどこにこんな力が・・・。
カッ・・・。
今、海の方が光った・・・??
まさか、海賊の中に魔法を使える人が??
もしそうだとすると、まずい・・・。
逃げられてしまう。
「・・・??」
だが、それだと必死に八人将を止めているこの者たちは犠牲と言うことか??
全く…。
「え・・・。」
今、足の方にスッと冷気がきた。
ここは島国で暖かい。
冷気が来るのは冬でなければありえない。
だが、今確かに冷気が来た。
やはり、魔法なのか・・・??
しかし、おかしいことはさらに続く。
海に近づくほど、ざわめきは増える。
それどころか、うずくまっている人も見えてきた・・・。
何が起こってる??
海賊軍は海を、海賊船を見ていた・・・。
「え??」