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【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第11章 シロナ、デアル、秘密。


セリシアside


みんな驚いてるだろうな…。

ボルグの音が響きながら思ったのはそれだ。
きっとみんな驚いてる。
ていうか、絶対驚いてるよね。
誰も動いてない。
なーんにも聞こえてこない。
それで、ようやく周りの声が聞こえてきた。
遅い人たちだな。

「テメー、いったい・・・!!?」

ちいさく目の前の大男が声を発する。
たかが小娘のボルグに止められたんだ・・・。
驚きと怒りが顔に表れてる。
・・・自分のことを小娘っていうのは抵抗あるけども。

「死んで・・・。」

一言つぶやいて、魔法を発動させる。

「ラムズ・フィルム」
(感電雷の加工防壁)

はっきり言って、この呪文的なのはどうでもよかったりする。
別になくても魔法はできるしね。
ああ、それとさらに言うなら、殺す気はないよ。

ドサッ・・・。

気絶させるだけだよ。
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