【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第11章 シロナ、デアル、秘密。
セリシアside
その日はなんだか少しおかしく感じられた。
「なにか、変な感じしませんか??」
朝、ジャーファルさんに聞いてみた。
けど、返事はいたって普通。
「いえ、何も感じませんけど・・・。どうかしました??」
「いえ・・・。やっぱり、何でもないです。」
私の勘違いだろうか。
なんだか、いつもより今日はすこし変な感じがする。
シンドリアの空気に混ざって、なにか悪いものが潜んでいるような。
言葉では言い表せないのだけど・・・。
まあ、気のせいか。
いつも道理過ごそうと決めた。
だけど、なんか嫌な感覚は簡単には抜けてくれない。
走ってる最中は、気になっていたけど、時間がたつにつれて、すこしづつ忘れて行った。
というか、気にしないと心から思ったからだろう。
副政務官の仕事の時は、特に何も感じなくなっていった。