【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第4章 誤解でした。
セリシアside
「あのとりあえず顔あげてもらえませんか??あと、何の話かよくわからないんですけども…。」
何か見てるこっちが申し訳ないんですけど…。
「それと、あなたたちは一体…??」
ようやく顔を上げた二人…否、青紫の人はすでに顔を上げていたので白い髪の人だけだが。
その二人が、そうだったとばかりに驚いてる。
「申し遅れました。私、このシンドリアで政務官をしております、ジャーファルといいます。」
「で、俺がこの国の王のシンドバットだ。」
この流れ的に、名乗るのが筋っていうものだろう。
「ボクはセリシアと言います。セリシア・スノーウェルです。」
一応フルネームを。
別に名前だけでも良かったかもしれないけど。
「それで、なぜお二人が謝っていられるのですか??」
大事なのはそこだ。
記憶という記憶が、全くないのだから。