【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第3章 出会い
セリシアside
「お目覚めになられましたか。」
白い髪の人が言う。
「あ、はい。えーと…。」
なんと返せばよいものか、とちょっと考える。
けど、いい案は思いつかないようだ。
その前に相手が変な行動を起こしたのだから。
「申し訳ありませんでした!!」
と言って深ーく頭を下げる白い髪の人。
「なんか、すまん!!」
と言って頭を下げる青紫の髪の人。
「…はい??」
ボク、この人たちに謝られるようなことなんてされたっけ?
というか、そもそも知らない人だよ。
一度会えば忘れないような格好の人達だし。
うーん…。
どういう状況なの?これ。