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【イケメン革命】月小屋へようこそ【R-18】

第2章 イントロダクション【ブラン・ラパン】※R-18



気付いた時にはすでに
レイアは大きなベッドの上に寝かせられていた。


「ブランさんっ!あの…!!」

「レイア」


横たわるレイアの隣にブランは腰掛ける。

慌てて身を起こそうとしても、ベッドが沈みこんで上手く起き上がれない。


「レイア…今日はイントロダクション。君がこれから迎える儀式をスムーズに、心地よく過ごせるために…今夜は全てを僕に任せて?」


「ブ、ブランさ…」


「大丈夫…僕は女性に優しくするのが大好きなんだ……安心して?」


「ブランさんっ……」

ブランはにこやかに眼鏡をすっと外すと

優しくレイアの手首を縫いとめ、顔を近づけた。




「……や………んんっ!!」

ふっと柔らかく温かい唇が
レイアの唇に落とされた。


(……いや…いや!!!)


嫌な予感が的中し
レイアはこれから起こる事態に対する恐れと拒絶に
必死に抗うように身をよじった。


ところが
優しい力で掴まれているはずの手首はびくともしない。

ブランの身体が覆いかぶさり
身体の自由がきかなくなっている。


「……んん……」


ブランは優しくレイアの唇を食むようにキスを重ねる。


小さなキスが重ねられていくうちに
レイアの身体が甘くしびれていき

これから起こることへの恐怖が薄れ
徐々に身体の感覚に意識がもっていかれる。


(や…だ……)


拒絶したいのに

逃げたいのに




抵抗する力も生まれない。



ブランはふっと唇を離すと
眉根を寄せ悲しそうな目でレイアを覗きこんだ。


「…レイア、泣かないで」

そう言われて初めて
レイアは自分の瞳に涙がにじんでいることに気づく。


ブランはレイアの目じりにそっと唇をよせた。

「んんっ……」


「レイア、安心して。君を苦しめたり痛いことはしないから……僕に委ねて?」



ブランの瞳は
心からレイアを気遣い、憂いているようだった。


レイアはまた先ほどの言葉を思い出す。


(アリスが逃亡した時点で開戦…)


私がここから逃げ出したら
戦火がこの国を包む。



(私は…逃げてはいけないんだ……)


レイアはこれから続く儀式の日々に
絶望を抱き目を伏せた。

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