第37章 London days【ヨナ・クレメンス】※R-18
「レイア……レイア…っ」
ヨナに、何度も何度も名前を呼ばれる。
その度に最奥を突かれ、のぼりつめてしまう。
「あっ、あ……あぁっ!ヨナ、ヨナ…ぁ…っ!」
汗ばむ身体を抱きしめられながら、腰を押さえ込まれ突かれる。
身体の奥底までヨナのものだと知らされる。
ヨナの額から流れる汗が、レイアの頬に落ちる。
余裕のない琥珀色のまなざしがレイアを見下ろす。
「レイア…っ……もう…イクよ……いい…?」
「…ん……っ…ヨナ……来て、奥まで来てぇ……っ」
搾り出すように言葉を紡ぐと、ヨナの目の色が変わった。
強く抱きしめ、熱が溶け合い、律動が加速していく。
「レイア……っ……!!」
「っ……ぁ……あーーーッ!!」
蜜壺の奥に白濁が放たれ、溢れる蜜と混ざり合い
弓なりに反ったレイアの身体をヨナが抱きしめて
唇が重ねられた。
乱れた吐息をこぼしながら
それでもお互いの舌を貪りあう。
つないだ手は指先を絡ませあい
お互いの体温が溶けるほどに触れ合う。
どこもかしこも
お互いの存在でいっぱいに満たしたい。
あなたは私のもの。
私はあなたのもの。
どこに行っても、どうなっても
もう絶対に離れない。
もう絶対に離さない。
ベッドで絡み合う二人の元に
少しずつ膨らみ始めた月が
優しい明かりを運んでいた。
クレイドルへ『帰る』日も、もうすぐだ。
終わり