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【イケメン革命】月小屋へようこそ【R-18】

第10章 4th night 【レイ・ブラックウェル】



「レイは……セスのことを謝って、ゆっくり休んで、と言って帰りました……でも」


ブランはレイアの手を握りながら優しく頷く。


「一人でここに取り残されたら……とても寂しくて…。私、儀式が嫌だと思っていたのに……」


「……レイに、残っていてほしかった?」


レイアは黙ってこくりと頷く。



「私、抱かれたかったんでしょうか…?」


「それは…僕には分からないけどね…でももし、君がレイと抱かれることを望んでいたとしても…」

ブランはにっこりと微笑んでレイアの頬を撫でる。


「僕はそれを否定したりしないよ…とても愛らしくて、美しいと思う」


頬を撫でたブランの手に、温かい涙が触れる。


「レイになら、赤の軍が主人になった後に昼間会うこともできるし…それに……」

ブランの親指がレイアの目尻を優しく拭う。


「……最終日に指名することも出来るからね?」


「………っ!」


レイアはうるんだ瞳のまま、顔を染めた。


「もちろん…レイ以外の誰かを指名してもいいし、それは君の自由だよ?………さて」



ブランは居直り紅茶を少し飲むと、すっと立ち上がった。


「レイの意思を汲んで、今日は君に休養してもらおうと思うんだけれど、ここで一人で過ごすのは望んでいないみたいだね……君は、どこでどう過ごしたい?」


「えっ……」


予想外の問いかけに、レイアは目をぱちくりさせる。


「黒の兵舎以外ならどこでも連れていけるよ」

「…………」



ブランにそう言われた時に
レイアの頭の中に、真っ先に思い浮かんだのは一人だった。



「ブランさん……お願いします……」


その答えを聞くと、ブランはにっこりと笑い

「では馬車で送るよ。おいで?」

そう言って、玄関へと促したのだった。






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