第6章 2nd Night 【ルカ・クレメンス】※R-18
レイアの腰が浮いて震えだす。
それでもルカはレイアの顔を見つめながら
指の動きをやめようとはしない。
「あ……っ、だめ…ルカ……や……ぁっ」
レイアを見つめるルカの瞳は熱っぽく、興奮しているようにも見えた。
今までに感じたことのない、突き上げるような快楽の波に
レイアは恐ろしささえ感じていた。
「ルカ……っ…や…何か…おかしくなるぅっ」
レイアの目じりから涙がこぼれていく。
「…おかしくなって……どんなあなたも、受け止める」
そう告げるとルカの指は速度を一気に増し
指の本数も増していった。
「ああぁっ……ルカっ…ルカぁっ……」
耐えきれなくなり、レイアは両腕をルカの首に絡ませる。
「あっ……だめ、出ちゃう……なんか出ちゃう…」
「うん…いいよ、そのままイッて」
「あぁっ…ぁ……ああぁんっっ!」
絡まる腕に力が入った瞬間
レイアの蜜壺からは、透明な蜜が一気に吹き溢れた。
「はぁっ…はぁっ……ぁ…」
徐々にレイアの身体から力が抜けてゆき、
絡んだ腕がほどけてそのままベッドに横たわった。
「…大丈夫?」
ルカはぐったりとしたレイアの顔を覗きこんだ。
レイアは乱れた呼吸のまま、泣きそうな顔をしていた。
「わ…私……どう、しちゃったの……」
「泣かないでレイア」
ルカは慌ててレイアの顔にそっと触れるだけのキスを落とす。
「大丈夫…こうなるのはおかしくない」
自分が自分でなくなってしまったような感覚と
抗えなかった波が
レイアにとってはどうしようもない恐怖に感じたのだ。
「俺は、うれしい。あなたがこんなに感じてくれて」
「…ルカ……」
ルカの優しい笑みがレイアの心をほぐしていく。
横たわりながら、二人はお互いをしばし見つめ合っていた。
やがてルカの方から口を開く。
「嫌だったらいいんだけれど…」
ルカは前置きをして、少し躊躇いながら
次の言葉を探していた。
「…何?」
ルカは上半身だけ起こして、レイアを見下ろす。
「………俺も、レイアに…してもらいたい」