第37章 London days【ヨナ・クレメンス】※R-18
涙をこぼしながら見上げるレイアをまっすぐ見つめた。
「結婚しよう、レイア」
レイアの目が見開かれ
次の瞬間、くしゃくしゃにゆがむ。
溢れる涙が止まらない。
嗚咽をもらしながら泣き出すレイアをそっと抱き寄せ髪を撫でた。
「うっ…ぅ……っ」
「もう、君ってほんと、仕方のない子だね」
背中をそっとさすってやる。
ヨナの肩越しでレイアはわんわん泣く。
「で、俺のお嫁さんに、なってくれるの?」
「…ぅ……ん…っ」
涙で声が上ずりうまく答えられないレイアの背中を、とんとんする。
涙でぐちゃぐちゃになった顔で、レイアは見上げて言った。
「んっ……なる…っ……お願いします」
「いい返事だね」
ヨナはレイアの額に自分の額を重ねた。
そして、呼吸が落ち着いたのを見計らって、そっと唇を重ねる。
「ん……っ」
そのまま抱きしめ、耳元に唇を寄せる。
「…死ぬまで離さないから、覚悟してね」
「あっ……」
掠れた声でそう囁くと、レイアの身体がぴくんと震える。
(可愛いんだから…)
「…ぁ……ヨナ……」
「…ん…?」
レイアは顔を真っ赤にして熱を帯びた瞳を向けてくる。
「……教えて……私が、ヨナのものだって…教えて、欲しい…」
言葉の意味を悟り、ヨナが意地悪な笑みを浮かべる。
「レイア、それってどういう意味?何かして欲しいの?」
レイアが眉根を寄せ、切なげに息を吐く。
「だから…っ……その………」
レイアの大きな瞳がヨナを見上げる。
「……いっぱい、触れて…ヨナのお嫁さんになれるって……身体に教えて……」
「…仕方ないなぁ」
そう言って身を翻し、レイアの上に覆いかぶさって組み敷く。
「もう…誰にも触れさせない、君はずっと俺のものだからね」
「ヨ……んんっ!!」
噛み付くようなキスで唇を奪い、夜着を一気に剥いでいく。
あっという間に晒された鎖骨と胸元に、すぐさま唇を寄せる。
何度も何度も強く吸い、赤い花びらを散らす。
「あぁっ……!!」
組み敷いたレイアの細腕が、快楽でに震え悶える。
「……はぁ……っ……好きだよ…レイア……」