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【イケメン革命】月小屋へようこそ【R-18】

第36章 After few months【再会】



After 6 months...



月小屋の宴から約半年が経ち
レイアは本当にここにいたのか?と疑わしいほどに
日常は淡々と過ぎていった。


赤と黒の両軍は衝突することなく
休戦状態のままお互いの領地を平和に守っている。


未だにアモンは行方不明のままだが
魔法の塔は両軍の管轄下のもと、安全かつ公平に魔宝石の供給をしている。





春になり
セントラル地区ではイースターのお祭りが開かれていた。

レイアの住む世界のような「キリストの復活」は関係ないのだが、やはりウサギや卵をモチーフにしたお菓子を食べたりする風習がある。


特にこの数日間は
広場で露店が出たり、大道芸や子どもたちが遊べる催しが開かれたりするので
両軍が分担して警備にあたっていた。


午後になり、公会堂前の広場にいたセスとフェンリルのもとに交代でやって来たレイとルカが現れた。

「お疲れ」

「おー相棒待ってたぜ」

レイとフェンリルがハイタッチをする。

「赤の軍は?」

「さっきまでいたんだけどどっか行っちゃったわよ?」

「ふーん」

ルカはポケットからタイムスケジュールの書かれた紙を出す。

「げ」

ルカの顔色が急に悪くなる。

「ん?どした?」

フェンリルが警備の当番の欄を見る。

「……あー、ルカ…お疲れ。ま、頑張れよ!」

「………最悪」

笑いながらフェンリルがルカの肩を叩いたと同時に望まぬ者からの声がする。



「ルーーーカーーー!!!」



「セス……やっぱ代わって」

「やぁよー今まで警備やってたんだからぁ?」

ルカの目はかすかに涙目だ。

「そんな目してもダーメーよ?」

そうこうしているうちにルカの背後にはヨナがやってきて、ルカはそのまま確保されていく。


「で、もう一人は?」

「えぇっと、クイーンと…確か後は…キング?」

ルカが落としていった紙を拾ってセスが呟く。


「マジかよー!午後は両キング揃ってのゴールデンタイムだな!」

「フェンリル、面白がりすぎ」

しかし肝心のランスロットの姿はない。



「赤のキング、どこにいるんだ?」

黒の三人が辺りをキョロキョロ見回すと、露店の近くに人だかりを見つける。

「ん……?」

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