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【イケメン革命】月小屋へようこそ【R-18】

第35章 Last 2days【別れ】



(やだ…私……!)

入浴後に部屋で眠りについてから…目覚めたらここにいた。


(寝てる間に運ばれたって…こと?)


恥ずかしい!!


昨夜の出来事全てが…恥ずかしい!!


「……ねぇ」


「………えっ?!」


ヨナに声を掛けられ、はっとなって顔を上げる。


ヨナの視線が氷のように冷たいのがはっきり分かる。



「顔…なんか真っ赤だけど……まだ酔ってるの?」

「ち、ちがっ……!」



首をぶんぶん振って、レイアは俯いた。


(私…何も言わずに…お礼もさよならも言わずにここに来ちゃったんだ…)


レイアの胸の中に複雑な思いがこみ上げる。



そして、ソファに腰掛けて冷えたまなざしを投げかけるヨナのことをおそるおそる見やる。



「……何」


(………どうしよう、めちゃくちゃ怒ってる)


今更なんの弁解もしようがなく、レイアは黙り込んでしまう。


(ヨナ…私のこと、嫌いになったかな……)


黒の軍のみんなのことは大好きだ。

シリウスさんやセスさん、フェンリル…嫌いになれるわけがない。

レイやルカだって大切な存在だ。



でも、そう思う気持ちと自分が昨夜したことが
今目の前にいるヨナを傷つけ、怒らせ、どうしようもない気持ちにさせているのは紛れもない事実だ。



「……ごめんなさい、ヨナ」


レイアの言葉に、ヨナは視線をそらしたままだ。


(許してもらえるわけ…ないよね)


「……その『ごめんなさい』は何に対してのごめんなさいなの?」


冷たく低い声が響く。


「…それは……」


「朝帰りしたこと?酔いつぶれるまで飲んだこと?花咲か野郎に送ってもらったこと?それとも…」


ヨナはすっと立ち上がると、つかつかと歩いてベッドに腰掛けるレイアの目の前に立った。


そして見上げるレイアの顎を乱暴に捉える。


「……んっ…」


「それとも……黒の連中に抱かれたことを言ってるの?」


「………っ!!」


目を見開くレイアとは対照的にヨナは目を細めて見下ろす。


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