第33章 last 4d night【シリウス、セス】※R-18
シリウスが後ろから突く度に、レイアの髪がゆらめき、なだらかな曲線を描く白い背中がしなる。
「はぁんっ……ぁ……あぁっ……」
いつも大人びていて、余裕があって
仲間たちを優しく見守り、穏やかに花を愛でるシリウスからは
想像も出来ないほどの
激しい猛追。
月小屋での夜とは違う。
あの時のシリウスは「黒の幹部」として、「月小屋の宴」のために…していた。
任務の一環だった。
全ての行為に余裕の断片があった。
しかし今は違う。
アルコールのせいもあるだろう。
今のシリウスには大人の余裕はなく
ただただレイアを求める、ワガママな一人の男になっていた。
(…ん……シリウス…さん……っ!)
仮面が外れ、貪るように突くシリウスに
レイアにはある種の愛おしささえこみ上げてくる。
知らない部分を知るたびに
委ね、受け止め、包みたくなる。
「シリウス…さ……っ…ぁ……!!」
甘い声が漏れ出す唇に触れるものがある。
「……ぁ……」
「さ…アリスちゃん?お口はアタシの相棒を可愛がってあげてね?」
差し出されたセス自身を口に含むと、つんとした独特の香りが鼻に抜けていく。
舌に絡めば絡むほど、青い香りでいっぱいになり眩暈すら覚える。
その間も後ろからはシリウスの律動が絶え間なく続く。
「……レイア……ここに残れ……っ…お前を…離したくねぇ……っ!」
「…ぅ……んんっ……ぁ……」
大人のプライドを完全に捨てたシリウスが、突きながらそう懇願する。
その言葉が更にレイアの身体を甘くとろけさせる。
「悪いようには…しないわよぉ……ね?」
セスはレイアの髪を指に絡ませながら頭を支え、軽く腰を動かしていく。
「んんっ!!…ぅ……んっ!!」
喉の奥にセスの先端が何度も当たり、口の端から透明な蜜がこぼれる。
「……アリスちゃんの口の中…あったかくて……またイッちゃいそう……」
「んっ……ぁ……ぅ……っ!」
セスの腰の動きがだんだん速さを増していく。
それと同時にシリウスの律動も加速していく。
「……だめだ……悪い、レイア……そろそろ…いくぞ」
「…ん…ぅ……んんっ……!!」
シリウスの身体が青白い光を帯びていき
白い欲がレイアの蜜壺と口内を一気に埋め尽くしていった。