第33章 last 4d night【シリウス、セス】※R-18
シリウスの前で崩れ、顔を膝の間に埋めながら
レイアは乱れた呼吸を繰り返していた。
「アリスちゃん……」
後方から掠れた声でセスが呼ぶ。
「……セス…さ………」
乱れた髪の間からレイアの潤んだ瞳が覗く。
「こっち……いらっしゃい?」
膝をついて座ったセスが、にっこりと笑みながら両手を広げる。
顔立ちの美しさからは想像できないしなやかな筋肉のついた体躯。
乱れたシャツの胸元から覗く胸板が、セスはやはり男だということを証明している。
振り返ろうとしたレイアが少しよろめくと、セスはそのまま彼女を抱きかかえるように支えた。
「……また抱けるって…思ってなかったから……すごく嬉しいわ…ありがとう……アリスちゃん」
耳元で囁かれた甘い言葉がレイアを疼かせる。
セスは僅かに身体を離すと、すっとレイアの顎を捉え優しく唇を重ねた。
「………ん……っ…」
今までで一番優しいキスだ。
(セスさんって……こんな優しく……してくれるんだ)
壊れ物を扱うように、ゆっくり丁寧に舌が絡む。
角度が変わる度に、セスの髪がはらりと頬をかすめる。
(……あったかい…)
水音を立てながら深められる口づけに夢中になっていると、ふいに熱いものがレイアの身体を捉えた。
「…んっ……」
「お楽しみのところ…悪いな」
背後から大きく包み込むように捉えたその手は、はだけたブラウスを剥ぎ取ってレイアの豊満な胸を包み込むように揉みしだいた。
「…あぁっ……ぁ……!」
揉みながらもその指先がしっかりとレイアの胸の蕾を捉える。
絶頂を迎えたばかりだというのにすぐ火照りだす身体にレイアは言いようのない恥ずかしさがこみ上げるのを感じていた。
まだ僅かにセスの欲が滴るその蜜壺に、シリウスは躊躇いなく己の猛ったモノをあてがった。
「…ぁ……うぅっっ……!」
トロトロに溶け出したレイアの蜜壺はあっという間にシリウスを飲み込む。
熱くなったレイアの中を確かめるように、シリウスは律動を始めだす。
「……あの夜より……いい…な……」
シリウスの低い呟きに、余裕の無さがにじみ出る。
「あぁっ……ぁ……っ…あっ……ぁ…」
再びレイアの甘い声が響く。