第31章 few days later【ロキ・ジェネッタ】※R-18
両頬に添えられたロキの手が、そっとレイアの首筋をたどる。
「………ぁ……っ」
僅かに震えるレイアの反応を楽しむように、ロキは口角を上げて覗き込む。
「ずっと居て?じゃなきゃ……今すぐ食べちゃうから」
「えっ?!ロキ、それってどういう……」
「可愛いアリスと二度と会えなくなるなんて俺は嫌だからね……それなら帰れないように…今すぐここで……君を食べちゃう」
「えっロキ??きゃっ……!!」
首筋を辿った指先が急に両肩を掴み、勢い良く草むらにレイアを押し倒した。
上から覗き込んできたロキの顔は、いたずらな笑みが消え、何かをねだるような切ない表情になっていた。
「……ロキ…?」
「お願いだよ……行かないで」
深みを帯びたオッドアイが迫る。
鼻先が触れ、その瞬間にレイアの鼓動が大きく騒ぎ立てる。
「あ……ロキ………」
「君のいない世界なんて…1秒たりとも居たくないんだよ……」
「…ぁ……んんっ………」
ロキの唇が重ねられ柔らかく触れたかと思うと優しくついばまれ、何度も角度を変えられた。
「……ん………」
自然に舌が入り込み、優しく愛おしげにレイアの唇や舌を愛でた。
ロキの唇が名残惜しげに離れ、レイアがゆっくり目を開けると、ロキは壊れ物を扱うような手つきでレイアの頬を撫でた。
「アリス……本当に可愛い。もう…赤の兵舎にも帰したくない…」
「ロキ…そ、それは……」
戸惑うレイアに、ロキはニコッと笑う。
「冗談だよ。赤のクイーンに怒られちゃうし…ブランにも怒られそうだから…ちゃんと帰してあげる。でも………」
次の瞬間、ロキの瞳が深紅の色を宿した。
「………帰すのは、君を食べ尽くしてから、だからね」
「……ロキ…っ!!……ぁ………っ!!」
レイアの身体は力が抜けてしまい、一切の抵抗が出来なくなってしまった。
ロキは素早くレイアの胸元を暴き、晒された素肌に顔を埋める。
「いい匂い……アリスの匂いだ…」
「や……ロキ……っ」
胸元にロキの鼻先が触れたかと思うと、生温かいモノが触れ、レイアの身体が大きく揺れる。
「やっ…!!…んんっ……」