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【イケメン革命】月小屋へようこそ【R-18】

第31章 few days later【ロキ・ジェネッタ】※R-18



所変わって赤の兵舎前。


「本当に一人で平気?」


馬車に乗り込むレイアを案じるようにヨナが声をかける。


「うん。明日黒の兵舎に行くから…今日のうちにみんなへのお土産、用意したいの」


「だから俺が護衛に…」

そう言いかけるヨナの首根っこをゼロが捕まえる。


「ヨナ、それでは意味がないとさっきから言っている」


「わ、わ、わかってるってば!!」


二人のやりとりにレイアは苦笑いを浮かべる。


「じゃあ、セントラルに行ってきます!」


レイアを乗せた馬車は軽やかに出発し、セントラル地区へと向かっていった。


「…レイア………」


「さて、ヨナ。腑抜けてると足元を救われるぞ」

「わ、わかってるよ……」


二人はそのまま兵舎の中へと入っていった。











料理の得意なルカや花好きのシリウスのことを考えると、何をお土産に持って行けばいいのかレイアは決めあぐねてしまっていた。


「何が喜ばれるのかなぁ」



メインストリートを通り抜け、裏通りの小さな店を見て回っていると、急に後ろから声をかけられた。



「あれぇ…アリス??」


「え?」


振り返ると、そこには見覚えのあるオッドアイの青年が佇んでいた。


「あ!え、えーっと……」

「やだなぁ…忘れちゃったのー?」

ニコリと微笑んだその瞳が細められ、まるで三日月のようだ。


「……ロキ!」


「せいかーい!」


ロキはスタスタと歩み、レイアと間合いを詰めた。
そして、レイアの頭にぽん、と手を乗せる。


「何してるの?」


「えっ?えっと、明日久しぶりに黒の兵舎へ行くの。だからお土産を持っていこうかと思ってたんだけど…なかなか決まらなくて」

「それじゃ俺がとっておきのを用意するよ!おいで?」


ロキはなかば強引にレイアの腕を掴む。


「ちょ、ちょっとロキ?」

「みんなに喜んでもらえるから!行こう?」

そこまで面識のないロキの近すぎる距離感にレイアは戸惑いを覚えながらも

何故かその手を振りほどけずに

レイアはロキに連れられるままついていくことにしたのだった。



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