第29章 13th Morning【ヨナ・クレメンス】※R-18
2人が入った小さな応接室は簡素なソファとテーブルが置いてあった。
ヨナはレイアをソファに下ろす。
「座ってられる?」
「うん」
ソファに腰掛けたレイアの前でヨナはひざまづき視線の高さを合わせた。
「カイルによると…君がアモンに飲まされた薬は、厄介な魔法が掛かった催淫剤なんだそうだ…このまま症状が戻らないと命にも関わるらしい」
「えっ……」
「この薬の症状をおさめる方法が……」
ヨナはそう言いかけて、レイアを包む毛布の裾をそっと掴んだ。
「……え…」
ヨナがゆっくり顔を近づける。
「……こうするしか…ないんだって…」
そう言うと、ヨナの唇がそっとレイアの唇に触れた。
「……ん……っ…」
レイアの身体がびくん、と震える。
まるで胸の頂を急に舐められたかのような甘いしびれが訪れる。
(どうして…こんな……ぁっ…)
ヨナの手がレイアの首に添えられ、口づけが深まる。
「……ん…っ……んん……ぁ…」
口元から零れる水音がレイアの耳を犯す。
与えられた刺激全てが下腹部へ蜜を落としていく。
ヨナの手が包んでいた毛布をそっと滑らせて落とす。
露わになったレイアの肌はピンク色をしていてかなり火照っているようだ。
「…ぁ……ヨナ…ぁ…っ」
甘く切ない呼び声がヨナ自身も切なくさせる。
「全てが終わってから…ゆっくり君を可愛がるつもりだったのに…こんな状況で君とこうせざるを得ないのは複雑だよ」
「…ヨナ…でも…あぁっ!」
ヨナは容赦なく攻める。
唇を首筋に寄せたかと思うと、舌でつーっと下りて鎖骨にキスを落としていった。
「はぁん……や…ぁ……っ」
薬のせいでひどく感じやすくなったレイアの身体が、ヨナに触れるたびに大きく震える。
こんな状況だというのに、いつも以上に熱く震えているレイアが愛おしくてたまらなくなってしまう。
「レイア……可愛すぎるよ……っ」
吐息混じりにヨナが囁き、レイアの身体が更に熱くなる。
「……そんなっ…ヨナ……ぁ」
「こんな状況で俺を煽って…責任取ってよね」
露わになった胸を鷲掴みにして、頂に舌を這わせる。
「ああぁっ!!」