第27章 12th Midnight 拉致 ※R-18
黒いローブの男が一人、ベッドに上がってきた。
周りには自分の番を待つ者たちが取り囲んでいる。
(やだ……いやだ………)
抵抗しようとするも、自由が利かない。
身体にも力が入らない。
「無駄な前戯はいらぬ。とにかくアリスの力を受けることだけを考えろ」
アモンはそう言い残してその場を去ってしまった。
黒のローブの男はレイアの両足を広げ、蜜壺を晒す。
「……や…だ……おねが……っ」
レイアの声の抵抗も空しく
ローブの下から姿を現した男根が、レイアの蜜壺を貫くように侵入してきた。
「やあぁぁっ!!!」
得体のしれない者に自分の身体を犯されていること
それを無数の人間に見られていること
それ以上に
……この上ない快楽におぼれそうになってしまっている自分が、レイアには耐えきれないほど苦痛で仕方がなかった。
「いやぁっ…あ……ぁ……っ…!!」
機械的に律動が伝わり
そのたびに金属音が空しい音を立てる。
「んぁっ…ぁ…あぁっ……」
いやらしい水音が、立てたくないのに大きく響く。
「やめ…っ…ぁ……あぁっ…い、やっ…ぁ…っ」
「……っ」
(こんなの…いやだ……助けてぇ…)
レイアの頬に涙が静かに伝って落ちていった。
「セスさん、外はあらかた片づけました!」
「はーいお疲れ様ー!こっちもオッケーよ。そろそろ後片付けね」
月小屋から出てきたセスは、外で戦闘をしていた部下と合流した。
そこへ遠くから馬が掛けてくる足音がする。
「おーい!!!」
「あら、うっさいのが来たわ」
セスはめんどくさそうにため息をつくと、部下に撤収の指示を出してやってきた馬上の人物へ声をかけた。
「遅かったじゃない、もう終わっちゃったわよ」
「つーか最初っから誘えよセス!せっかく暴れるチャンスだったのによー」
フェンリルは残念そうな声をあげて馬から降りる。
「アンタが大騒ぎしたら事態がどうなってたかわかんないわよ!」
「セス、レイアは?」
セスは眉根を寄せて首を横に振る。
「赤のクイーンとジャックが追って行ったけど…」
「じゃあ俺らも行くか!」
「この戦闘狂バカ!!」